次亜塩素酸水・報道の疑問

新型コロナウィルスに効果ないの?

次亜塩素酸水が新型コロナウィルスの不活性化に有効ではないのだろうか?

先日、このブログでも院内感染防止の項で、次亜塩素酸水は効果があるのではないかと書かせていただいたので、ちょっと気になって調べてみた。

次亜塩素水効果なし論、どうもこのニュースを発端にしているらしい。「濃度次第で次亜塩素酸水に消毒効果なし」という見出しだ。

確かに、これを見たら、なんだ次亜塩素酸水は消毒効果ないのかと思ってしまう方々が多いに違いない。否、どう見ても、そういう趣旨のニュースにしか見えない。

 

 

同じソースと思われるNHKのニュースでも、こう書かれている。

これも次亜塩素酸水の効果としてはネガティブに取れるが、内容は次亜塩素酸水が効果がないではなく、有用性の確認はまだなされていないというニュースであることがわかる。

 

 

更に、こんなニュースまである。「次亜塩素水の噴霧器、撤去相次ぐ」。これは機器の撤去が事実だとすると何に基づいているのかが問題だ。

おそらく上記の記事に影響されているものと思われるが、注意してみれば分かるとおり、次亜塩素酸水が新型コロナウィルスに効果がないとはどこにも書いていない。というか噴霧器と次亜塩素酸水による除菌を混同にしてしまっている点に誰も気付いていないのかも知れない。

空中に噴霧して空間を除菌することに関しての定義も基準も存在していないのに、その分からないものを設置したり撤去したりのドタバタ騒動の根拠が先の中間報告の報道だとすれば、確かに福井市も越前市もいささか錯綜しているように思える。

 

 

そう考えてみると、一連の記事には何の意味があるのかが分からないばかりではなく、次亜塩素酸水に対する誤解を招きかねない。

まだ中間発表の段階であり、一部ではその有用性が確認されているにも関わらず、効果のなかった部分のみにスポットを当てている。そこには次亜塩素水の効果を無効にしたいという、なんらかの意図が働いているというのはうがった見方なのだろうか。

私はこの次亜塩素水に肩入れをして新型コロナウィルスにも効果があると言っているわけではなく、科学的根拠も示されない段階で、効いた事実を無視してあたかも効果がないような記事として発表したり、効果の分からない段階で直接関係のない次亜塩素水の噴霧器の撤去をしたりすることに違和感を禁じ得ないだけなのだ。

疫学的、化学的専門知識があるわけでもない私には、次亜塩素酸水が新型コロナウェイルスに効くか効かないかは正直、分からないけれども、サイエンスとして筋が通っていない点については、指摘しておきたい。

 

 

具体的に数多くの筋が通っていない点については、この方々たちが詳しく指摘し、説明をされているので、報道された方々には是非、参照していただきたい。

少なくとも、次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違いくらいは理解しないと健康被害についての部分は濡れ衣だ。

専門の方々なら間違いとすぐ分かるだろうが一般の読者が読まれるのだから、報道の方々もこれらの疑問ついて説明ができる程度に責任を持った記事を書いて欲しい。また、不確かな報道であたふたしてしまう地域の衛生管理の実態もやはり気がかりだ。

実際、次亜塩素酸水が今回の新型コロナウィルスに効果があるのかないのかは、私も関心を持っているので、間違いだらけの推測記事ではなく、科学的データをもとにした結果として伺いたいと思っています。