せっかく、ワークフェア2018に参加できたので、昼休み、ブース展示担当を交代してもらって、少し他所の展示を見てまわってきました。
元気なおばちゃんに呼び止められて説明されたのがコレ。いったい何かというと、いわゆるレジ袋なんですが、袋の部分がテーパーのポケットに加工されていて、熱いコーヒーを入れたスチロールや紙のカップがこのテーパーポケット部分にすっぽり収まって中身を傾けないで持って歩けるというスグレモノ。
普段、カップを2つ以上抱えると両手があかないし、お盆を借りると返しに行かなくちゃいけなくて難儀を強いられるものですが、これを使えば片手でも3つ、4つは問題なく持って歩けそうです。
おばちゃんに自慢をお聞きしましたが、このひらめきによって特許取得の上、グッドデザイン賞にまで輝いている点に非常に驚かされます。
もともとは旦那さんがビニール袋の製造をやっていて思いついたのだそうです。
ぴったり底まで入れると、ちゃんとテーブルの上にコップが立つんです。
片手が使えない、麻痺があって手がブレてこぼしてしまう、そんな不自由な方に対しての発明は健常者にとっても便利なものになるということに気付かされるとともに、発明にとって何が必要かを考えさせられます。
もしかしたらヒトの役にたつのに必要なのは高度な学問ではなく他人の不便にいかに気付けるか?なのかなと思ったのでした。
我々の周囲には、いくらでも不便なことがあるのに、解決されたときはじめて今までの不便を気付かされるものなのかも知れませんね。