東日本大震災に想う

3月11日は石垣市長選挙でしたが、未曾有の東日本大震災の津波によって多くの人命が失われた日でした

そして津波の被害は東日本に限らないことをこの石碑は物語っています

石垣島の宮良の高台にある明和大津波の碑に行ってきました

明和の大津波

八重山の歴史を紐解くとかつて明和大津波(1771年4月24日)という人口の1/3の人命が失われる津波の大災害がありました。このときには一説によると標高80mまで津波が来て白保側から入った波が山を越えて名蔵の方に抜けたという記録があります。この石碑がそのときの犠牲者を慰霊した石碑です。

更に、島には津波石と呼ばれ津波のときに打ち上げられた巨大なサンゴの塊が内陸部にも見られますが、年代的には明和の時代よりもずっと古い年代のものもあることから、明和大津波の一度ではなく繰り返し津波に襲われた過去があるようです。

もし仮に大津波が周期的に来るものだとすると、最後の津波から既に247年が経過していることになり、今日、明日、起きてもおかしくはないのかも知れません。

最近、西表島を震源とした地震もありました。こんな高台まで津波が来たら、石垣の市街地などひとたまりもないのかも知れませんが、日ごろから、いざというときのために津波が来たときに家族の集まる場所くらいは決めておいたほうが良さそうです。

宮良の高台に立つ碑にば、当時の様子とこの碑を建立するに至った経緯が書かれています