最近の台風がものすごい

台風10号

 

八重山では先日の台風9号をなんとかやり過ごせたかと思っていたら、その後に発生した台風10号のスペックがすごかった。その勢力を示す修飾詞が最大級を示す”猛烈な台風”に発達すると既に予測されているのだ。

 

 

あくまで3日15時の時点での予報値ではあるけれど、今後まだ中心気圧は下がり発達を続け、3日後の6日の15時では、なんと中心気圧は915hPa、最大瞬間風速は80m/sに達するというのだからすさまじい。

80メートル毎秒という速度は毎時になおすと287kmであり、ジェット旅客機が地面を離れてしまうほどの速度だ。

そして、この勢力が台風襲来にも慣れている台風銀座、沖縄よりも高緯度で維持されるということに驚きを禁じえない。

 

 

一体、何がこの異常なほどの台風の強さを支えているのだろうか。

地球温暖化など背景には様々な要因があるだろうが、直接的には高い海水温度が一因としてあるのは間違いない。下の図は2日の海水温度分布を示しているが、もっとも暖かいピンクの部分(普通は赤い方が高温そうだが)はなんと30度を超えているのだ。

この暖かい海水は南方海上から本土沿岸に届くばかりでなく、黒潮に乗って日本海側にまで回りこんでいることを図は示している。

 

 

このプールだってのぼせてしまうような水温が広範囲の大海に広がっていると思うと、気象以外にも生態系などへの影響もけして無視できないことは容易に想像がつく。

日々、変わる大気とは異なり1度上げるのに多くのエネルギーを要する海水がこんなに温まるということは、逆に言えばそう簡単に下がらず、今後も発生する台風は強大化するということを意味するだろう。

50年に一度、来るか来ないかの台風に備えるのは経済的にも無駄だという時代ではないということがわかる。今後、50年に一度の台風や災害は毎年来ると考えねばなるまい。

国際関係はいうに及ばず、こんなに自然環境すら大きく変わってしまう時代では、時々の臨機応変な危機管理が望まれるが、政治はいまだに権力争いの派閥力学で動いている。

官僚支配の時代には民意を反映する政治主導にすべきだと言われた。しかし今、政治自体が民意の反映を拒んでいる。

知恵のある民の意見も、専門家の見解も反映しにくい体勢で我々は、今後も次々にやって来る危機を乗り切ってゆけるのだろうか?

とりあえず今は奄美大島の方々の無事をお祈りしたい。