新・八重山病院
旧空港入り口から消防署の前を通過してフルストバルに抜ける新空港アクセス道路の2車線部分が3月20日から一部開通している。
さっそく車で通ってみた。ここを通ると沿道に現在建設中の八重山病院の建物を一望する。
現在の老朽化した八重山病院と比較すると、ずいぶんとまた大きく立派な建物になるんだなあ、という感慨とともに、たぶん設計したのは内地の設計会社だろうなあ、と想像がつく。
この茶色の壁に空けられた五つ、四つの穴が繰り返されるモチーフは八重山ではミンサー帯の柄として使われる有名なもので、かつて通い婚の風習があった島で求婚された女性から男性への返事として贈られたもの。五つ(いつの)、四つ(世までも)、足しげく私のもとに通ってくださいとの願いがこめられたものだ。
なので、島人の設計者だったら、あまり足しげく通うことは好ましくない病院に使おうとは思わないモチーフであるからだ。
僕は、病院の建物が大きく立派になっても肝心なお医者様たちが居ついてくれなければ大病院も絵に描いた餅になるから先生方が足しげく通ってきて欲しいとの島民の願いを表したものとしてポジティブに受け取りたい。
これを機会に新築の病院の床を美しく保つために玄関に手であが~るを常備していただけないものかなあ。