ハイテク代表とローテク代表

GOOGLEの新兵器

 

北風に変わる渡り鳥の季節。サシバの群れを探してバンナスカイラインを走っていたら、面白いクルマを発見した。

天井に何かつけている。基部がパンタグラフになっているところをみると、普段は軽自動車の貨物部分にすっぽり収まり、稼動するときにジャッキアップされ天井より上に持ち上がる構造のようだ。

持ち上げることにおいては「手であが~る」的だけれど、向こうは、かなりハイテクっぽい。

以前のグーグルカーの天井につけられていたボール状のカメラとはだいぶ違うが、いったい何をしているのだろう。

 

 

わざわざ追いかけたわけでもないのだが、偶然、展望台駐車場に駐車しているところに出会う。

近くでみるとサシバカウント用の新兵器ではなさそうだ。

従来のレンズのついたビジュアルのカメラだけではなく、今回のはレーザーセンサーなどを装備しているようだ。

 

 

ちょっとスタッフさんらしき方に伺ってみたが、企業秘密らしくストリートビューのようなものだとは教えてくれたけれど、その他、詳細については不明。

 

 

装備品につけられている「SITECO」のロゴを頼りに調べてみると、どうやらMOBILE MAPPING SYSTEMと呼ばれるもので、道路に沿った様々な計測が出来るらしい。

斜め下や斜め上方にも向けてレーザーセンサーらしきものが設置してあり、従来の広角映像とともに道路際のマッピングデータを収集したり、周囲にある物体の形状を計測しているのではないかと思われた。

 

 

距離の校正用なのかタイヤにはタイヤの回転を拾うセンサーのような装備もみられ、ストリートビューが見た目の景観を中心に拾うのに対して、この装備では道路周辺の3次元的なマッピングデータを精密にスキャンしているのではないかと想像された。

おそらく、衛星からではとらえられない道路周辺の精密計測を実施していると見られ、石垣島でも近々、自動運転の車がみられるのだろうと勝手に想像してみる。

また、更なる妄想を広げれば、トンネルだとか架橋の状態などの周辺構造物のデータも得ているのかも知れない。

かくして現在はセンサー技術とドローンのようなモバイルシステムを駆使してすべての地形、構造物が数値化される時代なのだと思うと、様々な便利な妄想も、また怖い妄想もたくましく広がってゆくのであった。

知らない海外の会社から自分の家のリホームの見積もりがスパムのように届く日も近そうだ。

その点、「手であが~る」はいくら使っていただいても、車椅子のタイヤのお掃除以外に勝手に情報を集めたりはしませんので安心してお使いください。