頭の大きな鳥を見た。石垣島からの正夢報告
その名前をチョウゲンボウという。
寺のお坊さんの名前のようなこの鳥は、渡り鳥。冬場に八重山に渡ってきて、畑などで狩をしている姿を見ることができる。
ハヤブサの仲間であり、古来から言われる初夢の縁起物『一富士山、二鷹、三なすび』の2番目のポジションを誇る鷹に属する鳥ということになる。
夢で見るのでご利益があるのなら、現実に見たのは果たしてどうなんだろう。
とまっていたのはキビ畑の中に設置されたスプリンクラーの上だった。
スプリンクラーとは土地改良をされた畑に設置されている散水装置で、広い畑では一区画に何本も一定間隔で設置されているものだ。
そして、このとき畑にいたのはチョウゲンボウ一羽だけではなかった。そのつぶらな瞳で気にしていたのは餌であるネズミやトカゲだけではなく、並んだスプリンクラーの二つ先に止まっているこの鳥の姿だった。
こちらも鋭い目つきの猛禽で同じようにスプリンクラーのノズルにとまっている。同じワシタカの仲間ではあるのだが、チョウゲンボウよりもひとまわり大きなサシバだ。
チョウゲンボウは小さいが気性が荒く、日ごろカンムリワシをコケにし、ワシタカを全く恐れないカラスさえも近づかないくらいだから、この至近距離でにらみ合いをしているのを見るのは珍しい。
よほど良い餌場なのかも知れないけれど、彼らの緊迫した表情を見比べながら、初春から鷹を二羽か・・・こいつは春から縁起がいいわい。と溜飲を下げるワタシだった。
そんなわけで冬場の八重山はマリンスポーツはいまいちですが野鳥観察に適した季節です。プロミナーを持って探鳥に出かけましょう。
車椅子ででかけたあとは「手であが~る」でのタイヤのお掃除もお忘れなく。